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最新のDNA解析

1990年代後半から研究が急速に進んだDNA解析技術によって、興味深い事が色々と明らかになって来ました。

予備知識として DNAとは大きく分けて3種類あるそうです。
（１）一般のDNA （遺伝子情報の大多数はこのDNA）	父と母のDNA 人と民族の形質への影響大。
父方：X•Y染色体　　母方：X•X染色体　の内の（２）Y染色体のDNA	父方にのみ伝わる特殊なDNA 数万年にわたる長期的な追跡に適している
（３）ミトコンドリアDNA （mtDNA） (ミトコンドリアは細胞内で共生している別組織)	母方にのみに伝わる特殊なDNA

インド起源の仏教が中国や朝鮮半島経由で日本に伝来した事や、日本人の赤ん坊に蒙古斑がある事などから、
日本人の祖先は中国や朝鮮半島から来たように言われて来ました。

また、DNA解析も以前の古い解析は、解析が簡単なミトコンドリアという遺伝子を調べる方法が主流で、ミトコンドリアDNA(mtDNA)は母方の祖先を解析できるのですが父方の祖先は解析できませんでした。

(ミトコンドリアDNAを調べれば、母親、母親の母親、さらに母の母の母の…と女系をたどることができ、最終的には約16±4万年前にアフリカに生存していた一人の女性に行き着くそうです。この事から"人類はアフリカで発生した"と言われています。余談ですがその女性の名をDNA研究者達は「ミトコンドリア・イブ」と呼ぶそうです。)

しかし、 最新のDNA解析技術は(父から息子にしか伝わらない)Y染色体の解析が可能になる程に向上しているそうです。
そして、その向上したDNA解析技術によって、日本人はY染色体のYAPという遺伝子を持ち、
驚くべき事に、その日本人特有のY染色体のYAP遺伝子を持つ人は、世界中にはチベットの一部と中近東(アラブ人、ユダヤ人)のごく一部だけしか存在しない事が解りました。
中国・朝鮮人やフィリピン・東南アジアの近隣の国の人はYAP遺伝子を持っていない事が解りました。

なお以前は、母系のミトコンドリアDNAを使った古いDNA解析結果を根拠として、"日本人の祖先は中国や朝鮮半島から来た"と言っている人達がいました。
今も、最新の父系のY染色体DNA解析は無視して、母系のミトコンドリアDNAを使った古いDNA解析結果のみを根拠として、"日本人の祖先は中国や朝鮮半島から来た"と言い続けている人達が近隣にいる様です。
しかし、それは間違いだそうです。

専門家の話では、この最新のY染色体のYAP遺伝子のDNA解析結果から

日本人(YAP遺伝子：あり)の祖先　と　中国・朝鮮人・アジア人(YAP遺伝子：なし)とは　赤の他人　である

事が解明され、日本の近隣の国の人よりもチベットや中近東(アラブ人、ユダヤ人)の人の方が日本人の祖先に近い事が解明されたそうです。